BREITLING／ブライトリング

毎年、質量ともに圧倒的な新作を発表し続けてきたブライトリングだが、今年はバーゼルワールド直前に大型コレクション『ナビタイマー 8』を発表しただけに、その数はかなり絞られるのかと想像していた。が、実際には日本限定も加えれば例年に勝るとも劣らないラインアップを披露してくれた。
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回転計算尺の伝統を未来に繋ぐ
ナビタイマー 1が登場

　CEOのジョージ・カーン氏率いる現経営陣が就任して以来、初めてのバーゼルワールドを迎えたブライトリング。新たなステージに向かうブライトリングのスタートを象徴するかのような新コレクション『ナビタイマー 8』を発表したのが2018年1月のこと。完全自社開発・製造クロノグラフ・ムーブメントを搭載した「ナビタイマー 8 B01 クロノグラフ 43」を頂点に、「ナビタイマー 8 オートマティック」など5つのシリーズを揃え、それぞれのバリエーションも一気にラインアップするという、まさに空前のビッグコレクションの登場だった。「ブライトリングの偉大な過去と輝かしい未来を繋ぐ新たなフラッグシップ コレクションになる」とカーン氏自ら語っていただけに、熱の入れようは半端ではなかった。それだけにバーゼル発表の新作は、かなり抑制の効いた展開になるものと予想していた。が、実際にはその予想は見事に裏切られる結果となった。
　従来のナビタイマー ファミリーは「ナビタイマー 1」シリーズとなり、その他、スーパーオーシャンやクロノマットにも新作が用意されるなど、バランスのとれたラインアップとなっていた。
ナビタイマーは、1952年に誕生して以来、65年以上もの間、世界中の時計ファンに愛用され、20世紀のクラシックとも呼べるパイロット・クロノグラフだ。なかでも今回、シリーズ化された「ナビタイマー 1」は、誕生以来、受け継がれた伝統の回転計算尺を備えたコレクションで、ブランドのアイコニックな存在として未来へ受け継がれていくのだろう。サイズや搭載ムーブメント別にいくつかのバリエーションが用意されているが、ここで紹介している『ナビタイマー 1 クロノグラフ 41』は、日本人の腕にマッチしそうなケース径41mmという程よい大きさもいいが、誕生当時のヒストリーを感じさせるサイズ感も絶妙だ。さらに魅力的な日本限定モデルにも注目したい。とくにクロノマットに登場した『クロノマット 44 ブラックMOP』は、定番にはないローマンインデックスをブラックMOP文字盤に採用し特別感を演出したジャパン・リミテッドである。

回転計算尺を装備した
ひと回り小さいナビタイマー

ナビタイマー1 クロノグラフ41
従来のナビタイマーの象徴である回転計算尺を装備した「ナビタイマー1」に、ひと回り小さいサイズの41㎜ケースを採用。ムーブメントは実績ある「キャリバー13」で、一方向作動型ボールベアリングローターを装備し、48時間以上のパワーリザーブを確保している。小ぶりなサイズを求めていた時計愛好家におすすめのクロノグラフだ。シルバーダイアルとブラウンレザーストラップを組み合わせたステンレススチールバージョンも用意されている。自動巻き。C.O.S.C.公認クロノメーター。ステンレススチール＋レッドゴールドケース。レザーストラップ。88万円（税抜）。

ナビタイマーならではの双方向回転式ベゼルは、華やかなレッドゴール製により存在感が際立つ。ベゼルだけでなくリューズやプッシュボタンにも細かな刻みが付いている。

クロノマット44 ブラックMOP
エレガントなブラックのマザーオブパールダイアルに、定番にはないローマンインデックスを採用した日本限定モデル。光沢のあるステンレススチールケース＆ブレスにもラグジュアリー感が漂う。シースルーバックからは自社開発製造の「キャリバー01」の動きを鑑賞できる。日本限定500本。200ｍ防水。自動巻き。ケース径44㎜。110万円（税抜）。

スーパーオーシャン ヘリテージ Ⅱ
ジャパンエディション
1950年代の伝統的なダイバーズの機能性とエレガントなデザインを受け継いだ「スーパーオーシャン ヘリテージ Ⅱ」の日本限定モデル。レギュラーにはないブルーのセラミックベゼルとブラックダイアルの組み合わせが、ひときわ洗練された印象。「キャリバーB20」を搭載。200ｍ防水。自動巻き。ステンレススチールケース＆ブレス。ケース径42㎜。53万円（税抜）

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