H.MOSER & Cie. /H.モーザー
次々と話題作を提供するH.モーザーは、SIHHに続いてバーゼルでも意欲的な新作コレクションを発表。パイオニア・コレクションから登場した人気のコズミックグリーンダイアルや、スイス アルプ ウォッチのコンプリケーションなど、今年もモーザー魂を遺憾なく見せつけた。
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スイス伝統の時計製造
技術と美しさを追求
ダイアルからブランド名とロゴを排除した“コンセプト”や、スマートウォッチに一石を投じる“スイス アルプ ウォッチ”など、常に時計業界への問題提起と挑戦的な姿勢を崩さないH.モーザー。そのブレない孤高の精神に共感する時計愛好家も多く、毎年、ジュネーブとバーゼルで発表される新作は、いまや時計関係者の注目の的となっている。
そのH.モーザーが2018年のバーゼルで発表した新作も、ブランドのアイデンティティが色濃く滲む個性的なラインアップとなった。なかでも洗練されたケースフォルムと美しいダイアルカラーで目を引いたのが、『パイオニア・センターセコンド コズミックグリーン』だ。オーロラのような神秘的な輝きを放つコズミックグリーンのフュメダイアルは、2016年の登場以来、ブルーダイアルと並ぶ大人気カラーとなり、すでにH.モーザーの顔として定着している。そのコズミックグリーンダイアルが、今回初めてパイオニア・コレクションにも採用。パイオニア・コレクションのダイナミックかつコンテンポラリーなスタイルと深みのあるエメラルドグリーンのダイアルとが絶妙にマッチし、美しいハーモニーを奏でている。カジュアルなファブリックストラップとの相性も良く、シチュエーションを選ばずにさまざまなシーンで活躍しそうだ。一方、“スイス アルプ ウォッチ”にも、衝撃作が登場した。それが、『スイス アルプ ウォッチ ミニッツリピータートゥールビヨン』だ。角型ケースには、フライングトゥールビヨンと、H.モーザー初となるミニッツリピーター機構を搭載。内蔵する自社開発・製造の「手巻きキャリバーC901」は、高度な組み立て技術を必要とする2個のゴングを備えた、非常に貴重な角型ムーブメントである。さらにH.モーザー美学の真骨頂ともいえるモザイクパターンのダイアルに、浮いているかのように見えるトゥールビヨン、そして澄んだ音色。目と耳でスイス時計技術の粋を存分に味わえる究極のタイムピースといえるだろう。
スタイリッシュなデザインが引き立つ
コズミックグリーンダイアル
パイオニア・センターセコンド コズミックグリーン
大胆かつコンテンポラリーなケースフォルムが魅力のパイオニア・ファミリーに、初のコズミックグリーンダイアルモデルが加わった。先端に夜光のドットが付いたファセットカットのインデックスや、先端にスーパールミノバ® を施し、根元部分がスケルトンになった針など、こだわり抜いたディテールが、ダイアルのシンプルな美しさをより一層際立たせている。120m防水。3日間パワーリザーブ。自動巻き(キャリバー HMC 200搭載)。ステンレススチールケース。シースルーバック。ケース径42.8㎜。ブラック ファブリックストラップ。143万円(税抜)。
パイオニア コレクションの特徴のひとつが、コンテンポラリーなケースフォルムだ。凹状のケース側面は実際よりも薄く見せる効果があり、エレガントな横顔を見せている。
ブランド初の角型
ミニッツリピーターが登場
スイス アルプ ウォッチ
ミニッツリピーター トゥールビヨン
ミニッツリピーターでは珍しい角型ムーブメントを、スイス アルプウォッチのレクタンギュラーケースに収納したH.モーザー初のミニッツリピーター。ダイアルはモザイクパターンをエングレービングした後にファンキーブルーで着色したもので、異なる種類の仕上げが交互に施されている。6時位置にはフライングトゥールビヨンを搭載。90時間パワーリザーブ。世界限定5本。手巻き。18Kホワイトゴールドケース。ケース縦45.8×横39.8㎜。シースルーバック。アリゲーターストラップ。3600万円(税抜)。
ダイアルカラーはファンキーブルー以外にも数種類が用意されており、選ぶことが可能。1枚1枚手作業で作るため、同じカラーでも微妙にニュアンスが異なる。