ジャケ・ドロー創業280年展で 2つの超絶モデルを披露!

 今年、創業280年を迎えたジャケ・ドローは、偉大な創業者ピエール‐ジャケ・ドロー(1721~1790年)の功績を称える特別展「THE STORY OF THE UNIQUE-ジャケ・ドロー創業280 年特別展-」を世界各地で開催中だ。6月末には、その第6ステージが銀座 蔦屋書店GINZA ATRIUMで行われ、2018年の新作をはじめとする珠玉のタイムピースがお披露目された。

 なかでも来場者の目を釘づけにしたのが、アニバーサリーイヤーを祝して製作された2つの比類なきクリエーション、『パロット・リピーター ポケットウォッチ』と『サイニング・マシーン』だ。『パロット・リピーター』は、ジャケ・ドローが持つ時計製造技術および、エナメル装飾、エングレービング、細密画、宝石のセッティングなどの装飾工芸技術を結集した唯一無二のポケットウォッチである。一方、『サイニング・マシーン』は、注文に応じて職人の手でプログラミングされたサインをペンで書くという驚愕のオートマタだ。いずれもジャケ・ドローの遺産を現代に受け継ぎ、さらに未来に向けて新たに技術的・創造的・芸術的展望を切り開く至高の逸品といえるだろう。

JAQUET DROZ/ジャケ・ドロー
パロット・リピーター ポケットウォッチ

カテドラルゴングを備えるミニッツリピーターを搭載したオートマタのポケットウォッチ。世界限定1本のユニークピース。文字盤には、緑豊かなジャングルを背景に、パロット(オウム)のつがいが3羽の雛を見守っている姿が描かれており、この5羽それぞれが動くようになっている。右側の鳥は全体を、左側の鳥は頭のみを動かし、さらに中央の雛は卵からかえり、両側の雛は前後に跳躍する。手巻き。レッドゴールドケース。ケース径56㎜。1億1412万円(税抜)。問い合わせ/ジャケ・ドロー ブティック銀座☎03-6254-7288

レッドゴールドケースは、内蔵されたダブルシークレットシステムにより独立して開くようになっている2枚の蓋で保護されている。裏蓋には、パイヨン(金片)をあしらった“高温焼成”エナメルで描かれた色鮮やかなパロット(オウム)が描かれている。

文字盤側の蓋では、宝石が施された“高温焼成”エナメルの熱帯蔓植物と葉が高く伸び、それぞれの隙間から文字盤の見事なアニメーションを覗かせている。

サイニング・マシーン

4年の開発期間をかけて完成した、自動でサインを綴るオートマタ。585個の部品が連動する複雑な機構は、すべて手作業で組立ておよび調整が施されており、オーナーの要望に応じてプログラムされる、3つのカムによる機械的コード化も完全に手作業で行われている。オーナーはマシーンの装飾もリクエストすることが可能。ステンレススティール製ケース。ステンレススティール製ペン、ブラックまたはブルーの交換可能なインクが付属。手巻き。サイズは158 x 82 ㎜。3995万円(税抜)。