RJ/アールジェイ
数多くの魅力的なアイコンピースを世に送り続けてきたロマン・ジェロームは、今年、さらに高いステージを目指してブランドの再構築に着手。ブランドのDNAを継承しながら、より大胆な個性と洗練を求めて“RJ(アールジェイ)”へと新生した。その象徴として発表したのが“アロー コレクション”だ。ブランドの新たな魅力に最注目だ。
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新生RJを象徴する
アロー コレクション誕生
ある意味でロマン・ジェロームほど、エモーショナルなストーリーで多くの時計愛好家を魅了してきたブランドはないだろう。2004年の創業当時より、自然そのままの要素━━例えば海、地球、宇宙などからインスピレーションを得て、歴史、文化、ポップカルチャーのレジェンドを再解釈することで、他にはないユニークな創作活動を続け、“ムーンダスト”や“タイタニック”、“スパイダーマン”、“バットマン”などの独創的なヒット作を発表してきた。
そのロマン・ジェロームがブランドの再構築に着手したのは、今年の1月にマルコ・テデスキーが新CEOに就任したのがきっかけだった(本紙P.12にインタビュー記事掲載)。「国際的にさらに発展していくためには、新たなブランドアイデンティティがどうしても不可欠でした」と語るように、ロマン・ジェロームのDNA、時計製造に関する価値観、最先端のクラフツマンシップは継承しながら、より斬新な個性と洗練を追及した、ブランドを象徴するコアコレクションの開発に専心した。そしてブランド名もロマン・ジェロームから“RJ”に変更。新生RJのスタートを飾る初のコレクションとして2018年のバーゼルで発表したのが『ARRAW(アロー)』だ。
ケース形状のベースデザインは、アイコニック・ピースとして人気を博した“タイタニック”モデルからインスパイアされたもので、4つのバンパーや独特な形のラグ、コレクション名の由来にもなっているシャープなアロー型針を採用することでロマン・ジェロームのDNA をしっかりと継承。ブランドのコアとなる非常に印象的なコレクションの誕生といえるだろう。もちろん今年の新作発表は、多数のバリエーションをラインアップしたアロー コレクションが中心だが、従来からの根強いファンへの配慮も忘れていない。それがバンダイナムコとのコラボによって誕生したパックマン シリーズの3作目となる最新作だ。TV画面を彷彿とさせるミラー仕上げの文字盤を取り入れるなど、より一層マニアックなタイムピースとなっている。
個性と洗練が見事に調和した新生RJこそ、まさにこれからの躍進が期待されている。
ロマン・ジェロームの
DNAを忠実に継承
アロー
4つのバンパー、独特な形状のラグ、コレクション名にもなっている独自のアロー型針など、ロマン・ジェロームのDNAを受け継ぐ新コレクション。文字盤のベースはガルバニック加工で放射状のサンレイペイントを施したうえに、透明ラッカーでコーティング。9時位置に30分積算計、6時位置に12時間積算計と日付表示を装備。工具を使うことなくワンタッチで交換できるストラップシステムを搭載。100m防水。自動巻き。チタンケース。シースルーバック。ケース径45㎜。ラバーストラップ。136万円(税抜)。
4つのバンパーはラバー製で、ねじ込み式リューズとピストンからインスピレーションを得たプッシュボタンを備える。シースルーバックからは自動巻きクロノグラフムーブメント「RJ2040」が見られる。
ケースにRJ初となるブラックセラミックを採用したオールブラックバージョン。奥行き感のあるブラックダイアルにサテン仕上げを施し、先端にスーパールミノバを塗布した針とクロノグラフカウンターが映える。100m防水。自動巻き。シースルーバック。ケース径45㎜。ラバーストラップ。164万円(税抜)。
ベゼルにブリリアントカットのダイヤモンド46個を配したフェミニンなレディスモデル。ピンクグラデーションのほか、ガルバニックホワイトのダイアルバージョンを用意。100m防水。自動巻き。チタン+レッドゴールドケース。シースルーバック。ケース径42㎜。ラバーストラップ。410万円(税抜)。
バンダイナムコとのコラボモデルで、パックマンシリーズ第3弾。1980年のデビュー当時を彷彿とさせるブルーアクセントのアーケードや、テレビ画面をイメージしたミラー仕上げの文字盤が個性的。世界限定80本。自動巻き。ブラックPVD加工チタンケース。ケース径46㎜。ラバーストラップ。205万円(税抜)。