H.モーザーの日本限定モデル登場

エンデバーのコンセプトデザインに
鮮烈のジャパン・リミテッド誕生

 この時計を初めてご覧になったなら、はっと息を飲むに違いない。貴方のピュアな精神がこの純粋な青色に吸い込まれてしまうような、そんな心地よい息苦しさを感じたなら、それはもう“ブルーホライズン”に取り込まれたのも同然だろう。H.モーザーが2013年にエドゥアルド・メイランCEOが率いる経営体制に移り変わって以降、初となる日本限定モデルの誕生である。
 この日本のためだけに製作された限定モデルには、いくつかの特筆すべきことがある。ひとつが、その美しいグラデーションの“フュメ”ダイアルだ。グラデーション文字盤の先駆者として、H.モーザーは長年のノウハウによりこれまでに十数種類のフュメカラーを開発してきた。が、今回、新たに純粋な青色を表現した新色ブルーホライズンを完成させたのだ。そして、その美し過ぎるブルーのフュメカラーを最大限に活かすには、“コンセプトデザイン”が不可欠だったことは言うまでもない。コンセプトデザインは、真のラグジュアリー製品なら、あたかも画家のサインが入っていない絵画のように、たとえ目に見えるロゴやマークがなくてもすぐに見分けがつくはずだという、H.モーザーの挑戦だった。が、今ではすでにブランドのアイデンティティにまで昇華している。そして、ロゴやインデックスを全て排したピュアなブルーダイアルには、ダイナミックかつ流麗なラインを持つエンデバーのプロフィールが一番似合うのは一目瞭然だろう。
 最後にもうひとつ。この日本限定モデルには、自動巻きキャリバー“HMC200”が搭載されている。ヒゲゼンマイまで自社製のマニュファクチュール・ムーブメントである。そしてその心臓部には、振動の等時性を高め、姿勢誤差の悪影響を減少させたオリジナルの“シュトラウマン・ダブル・ヘアスプリング”が装備されている。通常、H.モーザーのハイエンドラインのみに搭載させる機構だが、日本からの熱い要望に応えたという。
 青い海と空、そしてその境界にある水平線が織りなす色彩をいつまでも眺めるように、“ブルーホライズン”は、永遠である。

H.モーザー
H.MOSER & Cie.
エンデバー・センターセコンド オートマティック
コンセプト“ブルーホライズン”

“ブルーホライズン”と命名された新しいブルーカラーをベースに、ロゴやインデックスをすべて排除したコンセプトデザインの日本限定モデル。大海原と青い空、そしてその境にある水平線が織りなす色彩のコントラストのように、どこまでもピュアなブルーカラーが美しい。3日間パワーリザーブ。日本限定20本。自動巻き。マニュファクチュール・ムーブメントの「キャリバーHMC200」を搭載。ホワイトゴールドケース。シースルーバック。ケース径40㎜。アリゲーターストラップ。
295万円(税抜)。
問い合わせ/イースト・ジャパン☎03-6274-6120

日本限定モデルには、特別仕様の「キャリバーHMC 200」が搭載されている。ブリッジと地板は独自のモーザーダブルストライプで装飾され、エスケープメントのブリッジはブルーでカラーリングされている。また精度の向上を実現した“シュトラウマン・ダブル・ヘアスプリング”を搭載。
H.モーザーのディテールに対するこだわりは、ケースフォルムにも表れている。サイドからラグにかけて窪みが設けられているのだが、この官能的なラインによって、横から見た時に実際よりも薄く見え、エレガントな印象をもたらしている。